和歌山県の樹木葬おすすめ4選!費用や後悔しない選び方

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kanai

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最近の埋葬スタイルの中で、特に人気を集めているのが、樹木をお墓のモニュメント代わりとして活用する「樹木葬」です。

墓石を用いない分、お墓の建立費用が節約できたり、故人の好きだった木々を植えるなど、故人の気持ちに沿った供養ができるメリットがあります。

和歌山県は、大阪・奈良などの関西圏からアクセスも容易なため、県内の住民のみならず、県外から墓地を探す人も多くなっており、今後もニーズが見込める樹木葬形式の霊園も増えていくことが予想されます。

今回は、和歌山内にある樹木葬墓地の中から、私が特におすすめしたい墓地をご紹介します。

みなさんの墓地選びの参考になれば幸いです。

樹木葬とは?

樹木葬とは

樹木葬は、墓石を建立するタイプのお墓とは違って、樹木や花を墓標の変わりに使うお墓のことを言います。

例えば、サクラをモニュメントとして植えれば、春には満開のサクラの下で故人を偲ぶことができますし、個人が大好きだった木々や花々をお墓に植えてあげることができれば、より故人を供養する思いが伝わることもあり、人気を集めているスタイルのお墓です。

樹木葬の場合、遺骨を納める時は樹木の周辺に納骨スペース(カロート)を設けます。

このスペースの大きさを変えることで、納骨できる人数も変えることができるので、先祖墓として利用することも可能です。

実際に樹木葬を行う場合には、どれだけの人数がそのお墓に入るのか、墓地使用時のルールをあらかじめ確認することを忘れないでください。

樹木葬と一般墓の違いは?

墓石を使って作るお墓を「一般墓」とした場合、樹木葬と何が違うのか、名前だけではわかりにくいものです。

では、樹木葬や一般墓は、それぞれどのような違いがあるのか、表にまとめてみました。

 

種別

一般墓

樹木葬

納骨スペース

墓石の下に設置 樹木の周辺に設置
墓標 墓石

樹木や花壇(ガーデニング形式)

霊園によっては家族ごとの銘板設置も可

納骨の方法 骨壺に納めて納骨スペース(カロート)に納める

骨壺に納めて納骨スペース(カロート)に納める

霊園によっては地面に遺骨を撒く散骨や直接土中に埋める方法の場合もある

線香台

供え物台等

墓石と一緒に設置

納骨スペースごとに1つ設置

合祀型の樹木葬の場合はまとめて1つ設置

戒名板 墓石の横に設置

基本は「無い」場合が多い

霊園によっては家族ごとの銘板設置も可

手入れや管理

周辺の清掃、墓石のクリーニング

除草(霊園が管理してくれる場合あり)

供養(別途費用が必要な場合あり)

樹木の剪定(霊園が管理してくれる場合あり)

周辺の清掃(霊園が管理してくれる場合あり)

供養(別途費用が必要な場合あり)

費用 墓所の永代使用料

墓石の建立費用

墓所の管理費

墓所の永代使用料

墓所の管理費(不要な霊園も多い)

一般墓と樹木葬を比べてみると、一般墓は「墓石の建立費用」の分だけ負担が大きいのがポイントです。

墓石建立の費用は意外と高いもので、高額になると軽自動車が1台買えるぐらいの費用が掛かりますから、経済的「そこまでは出せない」と思っている人も出てくるでしょう。

その点、樹木葬なら墓石建立の費用が不要ですし、建立後も維持管理にかかる費用や手間も軽減できるのが、樹木葬のメリットともいえるでしょう。

また、遺骨を直接自然に還る方法で埋葬できるのも樹木葬の特徴です。

故人の意思が「自然に還る」ことであれば、最もうってつけのスタイルのお墓と言えます。

樹木が枯れたらどうなるの?

埋葬した場所の目印と言える樹木が枯れてしまった場合、大きく分けて2種類の対応となります。

樹木葬墓地では、もともと樹木が植えてある場合と、使用者が好きな樹木を植えていい場合の2種類に分かれますから、それぞれの場合で対応が異なるのです。

前者の場合は、その霊園の土壌に適した樹木が選ばれていることもあり、そもそも木々が枯れないように霊園側が管理をしっかりと行ってくれるので、枯れてしまう心配はほぼ不要です。

一方後者の場合は、故人が大好きだった木々を植えるなど、より思いのこもった供養を行える半面、自分で植えた樹木である以上、その管理は自分たちが行わねばなりません。

なので、枯れてしまった場合は当然「自己責任」となるわけです。

まず、維持管理を優先するか、故人の思いに添った供養を優先するのか、しっかり考えてから決めることをお勧めします。

和歌山県でおすすめの樹木葬4選

それでは、さっそく和歌山県でおすすめの樹木葬をご紹介して行きたいと思います。

ぜひお墓選びの参考にしてくださいね。

樹木葬「桜雲」

熊野古道の入口と言える自然豊かな紀伊田辺市にある『公園型墓地』に整備されている樹木葬。

平安時代創建の名跡「地蔵寺」による永代供養も行われます。

霊園の名の通り、桜の木の下に合祀墓と個人墓が用意されているので、家庭単位で供養したいというニーズにも対応できるでしょう。

所在地 和歌山県田辺市上の山2丁目10-14
電話番号 0120-432-221
最寄り駅 JR紀勢本線紀伊田辺駅
アクセス 紀勢自動車道南木田辺インター下車3分
電車・バス JR紀勢本線紀伊田辺駅から車で約5分
送迎ハスの有無
宗旨・宗派 不問
霊園施設 会食施設、法要施設、多目的ホール、駐車場、トイレ、水道、バリアフリー対応済
開園時間 9:00~17:00
定休日
墓地タイプ 寺院墓地
墓地の形態 公園墓地(樹木葬(個人・合祀))
費用 樹木葬個人70万円、樹木葬合祀1体80万円
URL

高野山真言宗 極楽寺

高野山真言宗 極楽寺

和歌山県の中心部、紀の川市にある歴史の香り高い寺院境内にある霊園。

全区画バリアフリーなので、高齢者になってもお墓参りがしやすい便利さがあります。

新登場の樹木葬「絆」は、家族墓としても利用できる個別納骨タイプの樹木葬で、追加費用無しで4対まで納骨できるます。

所在地 和歌山県紀の川市貴志川町井ノ口106
電話番号 073-664-2329
最寄り駅 わかやま電鉄貴志川線貴志駅
アクセス 阪和自動車道和歌山南インターから20分
電車・バス わかやま電鉄貴志川線貴志駅よりタクシーで15分
送迎ハスの有無
宗旨・宗派 不問
霊園施設 休憩所、トイレ、水道、ごみステーション、法要施設(極楽寺施設と共用)、バリアフリー対応済み
開園時間 9:00~16:00
定休日
墓地タイプ 寺院
墓地の形態 寺院墓地(一般墓、永代供養墓、樹木葬)
費用 一般墓40万円から、永代供養墓68万円から、樹木葬38万円から
URL http://www.gokuraku-ji.net/profile.html

広源寺墓所

2020年代にできたばかりの新しい霊園。

美しい山々のすべてを「自然葬」と位置付けて、散骨して自然に還すことのできる新しいタイプの樹木葬

高速道路のインターチェンジからもアクセスが容易で、丘の上から見下ろすと広大で美しい太平洋が一望できるロケーションも素晴らしい霊園です。

所在地 和歌山県有田郡広川町下津木962
電話番号 0120-1616-94
最寄り駅 JR紀勢本線湯浅駅
アクセス 湯浅御坊道路広川インター下車10分
電車・バス JR紀勢本線湯浅駅からタクシー30分
送迎ハスの有無
宗旨・宗派 不問
霊園施設 駐車場、水道、トイレ、法要施設(広源寺施設と共用)
開園時間 不問
定休日
墓地タイプ 寺院
墓地の形態 寺院墓地(樹木葬)
費用 樹木葬1体に付き12万2千円、墓碑への彫刻代5万円
URL

清蔵寺霊園

清蔵寺霊園

和歌山県新宮市の山間部、吉野熊野国立公園の大自然に囲まれている霊園。

永代供養型プレート墓「霊峰」と合葬墓「峰泉」の2種類の樹木葬が用意されていて、家庭の事情にあわせて選ぶことができます。

所在地 和歌山県新宮市熊野川町西137番地
電話番号 0735-45-2057
最寄り駅 JR紀勢本線新宮駅
アクセス 那智勝浦新宮道路新宮インターから50分
電車・バス JR紀勢本線新宮駅よりタクシー40分
送迎ハスの有無
宗旨・宗派 不問
霊園施設 駐車場、トイレ、法要施設(清蔵寺施設と共用)
開園時間 不問
定休日
墓地タイプ 寺院
墓地の形態 寺院墓地(永代供養墓、樹木葬)
費用 永代供養墓1体に付き15万円から、樹木葬35万円から
URL https://9439289314.localinfo.jp/pages/2362002/menu

樹木葬にかかる費用は?

樹木葬にかかる費用

樹木葬にかかる費用としては、永代使用料と、墓地の維持管理費用である「管理料」が考えられます。

樹木葬の場合、共用施設が多いこともあって、管理料の設定がない霊園もありますが、その分樹木の剪定や周辺の清掃などが使用者の役割になっている場合もあるので、使用者が何をどこまで行うべきなのか、あらかじめ確認することをおすすめします。

その他、樹木葬にかかる費用として想定される費用を下表にまとめましたので、ご検討の際の参考になさってください。

項目 永代使用料 管理料 埋葬料 その他
請求の根拠 建設コスト相当を使用者に負担してもらうため 水道や参道、樹木などの設備維持管理費用のため

その他送迎サービスなどの提供にかかる費用のため

納骨にかかる手数料のため 臨時の修繕に係る費用や戒名彫の費用、供養祭の費用として
平均価格 1体につき30万円から50万円 1年につき5千円から1万円 1体につき5千円から1万円 戒名彫りの場合は1体につき1万円程度
備考 檀家・非檀家で価格やサービスが違うことがある 霊園の規模によって金額が異なる

霊園によっては請求されない場合もある

霊園によっては請求されない場合もある 供養祭の費用が永代使用料に含まれている場合もある

樹木葬の種類は?

樹木葬の種類

そもそも樹木葬は、法律で明確に定められているものではなく、霊園ごとにそのスタイルも変わっています。

例えば、サクラの名所と言われる霊園の樹木葬では、使われる樹木も「サクラ」になることが多いですし、霊園の運営者の好みで「しだれ桜」「藤」「紅葉」など、さまざまな樹木が植えられることが多いです。

それ以外にも、樹木にこだわらない樹木葬として、例えばバラの植え込みがあったり、区画ごとに使用者が思い思いの植物を植えて育てることができる「ガーデニング」タイプの樹木葬も年々増加しています。

また、ミカンやリンゴなど「実が成る樹木」を植えている樹木葬では、実ったミカンやリンゴを使用者が収穫して持ち帰ったり、供物として活用できる霊園もあります。

かつての樹木葬は、「故人の好きだった花を見せてあげたい」という気持ちに応える意味合いが大きかったのですが、現在では「お墓とは思えない」ほどのきれいさや美しさを前面に出せる「オーダーメイドの樹木葬」を提供する霊園も増えてきたことは事実です。

埋葬方法の違い

樹木葬の種類は、大きく分けると次の表のように分けることができます。

同じ樹木葬であっても、詳しく見てみるとさまざまな違いがあることにお気づきいただけると思います。

種類 特徴 樹木 納骨スペース その他設備
個別型 使用者ごとに明確に区画わけがされている 1区画に1本 1区画に複数名分用意 戒名板や墓地プレートが設置できる場合もある
集合型 お墓は1か所にまとめられているが納骨スペースは使用者ごとに用意されている 1か所にまとめて1本 使用者ごとに複数名分用意 墓地プレートが設置できる場合もある
合祀型 すべての施設が他の使用者と共有する形になっている 1か所にまとめて1本 1か所にまとめて多人数で納骨 戒名板が設置できる場合もある

また、樹木葬の種類によって、納骨の方法も大きく異なります

納骨できる人数は、そのお墓を今後どのように守り使い続けるかに影響を及ぼす部分ですから、ぜひしっかりと検討していただきたく思います。

個別型

個別型は、1つの区画に1本の樹木があり、そこに1か所の納骨スペース(カロート)が設けてあります。

1人暮らしの人や、事情があって1人で埋葬を希望する人、その他家族単位や夫婦単位で埋葬して欲しい人、とにかくさまざまな事情の人でも利用しやすいスタイルとなっています。

実際、納骨スペースを広くすればするほど、先祖墓としての利用も可能です。

ただし、納骨スペースについては霊園ごとでルールが決まっているので、あらかじめ「何人分納骨するか」を踏まえて検討しなくてはなりません。

集合型

集合型は、1本の樹木に対して、複数の使用者の納骨スペースがまとめられて設置されている形式です。

イメージとしては、墓標が代わりのモニュメントとして大きな樹木や花壇があり、モニュメントを中心として周辺に使用者ごとの納骨スペースが個別に設置してされていると想像していただけるとわかりやすいでしょう。

「個別型」とは違って、「私たちだけの区画」が存在しないので、その点のプライベートを重視したい人は、個別型の樹木葬をおすすめします。

経済的な事情で、個別区画を使用するだけの費用が出せないが、納骨スペースだけは身内だけで使いたいという人には、集合型の樹木葬が特におすすめです。

合祀型

合祀型は、1本の樹木に対して、大きな1か所の納骨スペースが設けられているもので、区画はもちろんですが納骨スペースも含めてすべてを他人と共有する形です。

納骨時には、壺や袋に分けた遺骨を、他人と一緒に使用する大きな納骨スペースに埋葬したり、定められたエリアに直接遺骨を撒く「散骨」や、土中に直接埋葬するなどの方法が用いられます。

あらゆる施設を供用で使うため、永代使用料や管理料も安価になる場合が多いのが合祀型のメリットです。

また、合祀型の場合には霊園管理者が定期的な供養祭を行ってくれるなど、永代供養の費用が永代使用料とセットになっている場合も多く、後の世代に供養を託すことができない人でも安心して利用できるメリットがあります。

霊園タイプの違い

樹木葬の人気は年々高まっており、既存の霊園では売れ残っている区画をリフォームして、樹木葬を導入するケースが増えています。

また、霊園がある環境によって樹木葬墓地のスタイルにも工夫が見られますのも最近の傾向です。

他の霊園とはここが違う、というような個性化が図られているのも最近の傾向と言えるでしょう。

では、実際にどのようなタイプがあるのかを、詳しくご紹介しましょう。

里山型の樹木葬

里山型は、丘陵地帯や山間部にある霊園でよく導入されている形式です。

この形式では、既存の山や丘の形状を利用して、そのまま樹木葬墓地にしてしまう場合は多いです。

もとから自然あふれる場所なので、それを活かした樹木葬が導入されています。

また、もとにあった樹齢の長い樹木をモニュメントとして活用し、周辺に人工の丘を作って樹木葬墓地とする方法も多く行われています。

使用者のニーズとしては、里山ならではの自然を楽しむことができるので、里山型の樹木葬を好む人が年々増加しています。

公園型の樹木葬

公園型は、平地にある墓地や、山間部の墓地であっても公園のような整備された平地に作られることが多いです。

公園という名のとおり、見た目では樹木葬とはわからないぐらいになっているのが特徴で、予備知識がないままに訪れると、緑豊かな公園と勘違いしてしまうでしょう。

公園らしく、ベンチやあずまやが用意されている墓地も多く、故人をしのびながら屋外で会食をする墓参も可能なので、例えばサクラの花が咲いていると花見も一緒に楽しめるというメリットが生まれます。

いわゆる「お墓」「霊園」という雰囲気でない分、気軽にお墓参りができたり、故人が「明るい場所で眠りたい」などというニーズがある場合は、うってつけの樹木葬と言えます。

庭園型の樹木葬

寺院の境内や市街地にある霊園では、庭園型の樹木葬が作られる場合も多くなっています。

このタイプのイメージは、教会の中庭や、枯山水などのある日本式庭園のようなものをイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。

実際、市街地にあるがゆえに、周辺の民家等から見ても、そこが墓地であるとは思われないぐらいの完成度であることが多いです。

そこまでしないと周辺住民の理解が得られない場合があるのも、庭園型の樹木葬が増えている原因でもあります。

まさに「ガーデニング」風に仕上げられた樹木葬では、故人を偲んでテーブルでお茶を楽しんだり、花をめでながら思い出話に浸るなど、お墓参りに加えた楽しみ方ができるのも魅力の一つです。

特に、生前からお花が好きだった故人のために、お花に囲まれた場所に眠らせてあげたいと考える場合、庭園型の樹木葬が一押しですね。

樹木葬を選ぶ際のポイントは?

樹木葬を選ぶ際のポイント

樹木葬は、最近のトレンドとなってはいますが、まだまだ新しいタイプのお墓でもあり、親族の理解が得られない場合もあります。

そのため、樹木葬の検討にあたっては、以下のポイントに特に留意してもらえると、人間関係のトラブルも回避できるのではないでしょうか。

<ポイント1>納骨する人々の数

お墓を選ぶ際には必ず「将来の予測」を立てる必要があります。

そのお墓に入るのは1人だけなのか、あるいは夫婦だけ、それとも自分の直系子孫だけ…などと、さまざまなケースを想定して、実際にどれだけの遺骨を納骨するのかを決めておくべきです。

特に、自分がそのお墓に入る対象者になる人には、事前に樹木葬になることを相談しておく方がいいでしょう。

「それはいやだ」と言われて、身内でトラブルになるのもごめんですしね。

<ポイント2>管理の範疇

樹木葬は、一般のお墓と比べて枯れ葉や落ち葉の掃除、樹木の剪定など、さまざまな管理が必要になります。

ここでいう「管理」は、すべてを使用者が行うことになっているわけではなく、霊園の管理者との間で「管理の範疇」が必ず設けられています。

管理の範疇は霊園の規模や管理者の裁量で異なります。

例えば、樹木が伸びたときにその伐採は誰がするのか、共有している樹木の剪定はしなくてよいのかなど、現地を確認して想定される管理の度合いを確認しておく必要があるでしょう。

また、契約時に契約書等に明記されている管理の範疇については、特に確認をしておくべきでしょう。

<ポイント3>故人の意思

故人が、どのような形で供養して欲しいか、この点も樹木葬選びには重要な要素です。

夫婦だけで一緒にして欲しい、一人で穏やかに眠りたい、みんなで一緒に…などと、さまざまな希望があると思いますが、樹木葬の場合は多くの人数を収めようとすれば「合祀」になる場合も多いので、合祀を嫌がられると樹木葬実現の可能性はかなり低くなります。

特に、親族や子孫と一緒に樹木葬を利用しようとする場合には、将来的にそのお墓をだれが引き継ぐのかなど「権利承継」についても確認しておきましょう。

故人の遺志は大事にしたいですが、そのお墓を誰が守っていくかも考えておかないと、故人もゆっくり眠れません。

<ポイント4>アクセス

高齢になって墓参する場合、自動車は使用できないでしょうから、代わりに電車やバス・タクシーを利用して墓参できるかを考えますよね。

また、子どもたちがお墓参りに連れて行ってくれるにしても、遠方にいる子どもたちを頻繁に来させるわけにはいかないですから、やはり「墓参りをするときにアクセスしやすい場所」なのかは、樹木葬選びの重要なポイントとなりえます。

特に、親族や家族で代々使いたい場合には、将来のライフスタイルも考慮して場所を探されることをお勧めします。

樹木葬で後悔しない為に!考えられるトラブルは?

樹木葬で後悔しない為に!考えられるトラブル

樹木葬は、管理の手間が軽減できたり、一般のお墓よりも費用が安価で済むなど、これからお墓を購入する人にはメリットの多いお墓であることは間違いありません。

でも、樹木葬ならではのトラブルもつきものです。これからご紹介する点をぜひ留意ただいて、樹木葬ご検討の際の参考になさってください。

台風や強風による被害

樹木が成長すると、当然台風や強風を受けて枝が折れたり、樹木が根こそぎ倒れてしまうリスクも大きくなります。

さらに、折れた樹木が他人の墓地や霊園の共有施設などを破損させると、損害賠償を求められる場合もあります。

ただし、樹木の管理が霊園側であればこの点の心配はいらないです。

それでも自分たちが「被害者」になる可能性は十分にあります。

ですので、安心してお墓を使い続けたい場合には、この点が不安材料と言えるかもしれません。

樹木が枯れてしまう

樹木が枯れてしまうと、別の木を植えなければ、モニュメントがない分「お粗末」なお墓になってしまいます。

樹木が枯れてしまった場合、もし樹木の管理が使用者側の範疇になっている場合は、枯木の処理や新たな木を植える費用も、使用者が別途負担することになり、余分な費用を負担することになりかねません。

逆に、樹木の管理が霊園側になっている場合は、何も気にすることはありません。

ですが、枯れた木をそのまま放置されているような場合は、霊園側に対応を求める必要が出てきます。

害虫の発生や糞害

樹木が成長すると、その木々に害虫が発生することも十分あります。

例えば夏には「チャドクガ」の幼虫などが繁殖するので、お墓参りをしたときに刺されてしまう場合もあります。

また、鳥が樹木を宿り木にすることで、墓地の周辺に糞の被害が生じることも考えられます。

糞を餌にして害虫が集まる悪循環に陥ることもありますが、そもそも虫や糞が多くなると、せっかくきれいにした墓地もすぐに汚れてしまうのが嫌ですね。

樹木の害虫駆除を、霊園の管理者がしっかりと対応してくれるのであれば、この点の心配は無くなりますね。

樹木葬のメリット・デメリット

ここで、樹木葬のメリットやデメリットをまとめてみました。

今まで樹木葬をお勧めしてきましたが、どんなにいいお墓でも、メリットとデメリットはどうしても存在するものです。

私がまとめた内容が、樹木葬をご検討される際の参考になれば幸いです。

樹木葬のメリット

樹木葬のメリットをまとめると、以下の表のとおりになります。

 

費用が安価である 墓石を建立する場合と比べて、墓石や戒名版にかかる費用が不要なため、トータルの費用は安価になります
管理の手間が少ない 合祀型や集合型の樹木葬の場合、施設の大半の清掃などを霊園側で管理してくれるので、使用者自身が管理する手間が少なくなります
子孫に負担をかけない 管理料なども不要で、管理そのものの霊園側で行ってくれる場合は、それらのことで子孫に負担をかけることがありません
跡継ぎにゆだねることができる 親族や家族一同が埋葬できるだけの樹木葬墓地を購入すれば、自身が亡くなった後でも引き続き後の世代にお墓を委ねて使い続けることができます

メリットとしては、管理の手間がかからないこと、墓石を建立しない分だけ初期費用を節約できることなどがあります。

また、後の世代にも受け継いで使用することができるのも、メリットと言えるでしょう。

樹木葬のデメリット

費用面では負担の少ない樹木葬ですが、どうしてもデメリットは存在します。

デメリットを、以下の表にまとめてみました。

清掃の手間が増えることがある 枯れ木、枯れ葉などが多くなると、清掃の手間が増える場合も多い

霊園で管理してくれる場合は問題がないが、その分管理料が高額になることもある

木が枯れたときの対処が大変 樹木が枯れると倒木のリスクが高まり、倒れた場合の後始末が大変になる

新たな樹木を植える場合、別途金銭的な負担が生じることもある

倒れた樹木が施設などを壊した場合、弁償しなくてはならない場合もある

ただし、霊園の管理者が樹木の管理をする場合はあまり問題にはならない

理解が得られない場合もある 既に先祖代々の墓がある場合、あえて樹木葬にすることを忌避されることもある

樹木葬そのものへの理解が得られなくて、身内で言い争いになる場合もある

納骨の方法に不安がある

「自然葬」として、直接土中や地面に納骨(散骨)する場合もあるが、心情的に行える気持ちにならない

(故人がそれを望んでいたとしても、自身の感情との間で葛藤が生まれる)

デメリットの中で一番大変なのは、親族や家族の理解が得られない場合があることです。

やはり、古い世代になると「お墓とは墓石が建立されるべきもの」と考える人も多いので、樹木葬に対して理解が得られない場合もあるのです。

理解を求めるためには、実際に樹木葬墓地を見に行くなど、理解を得るための手間と時間が必要になることは覚悟しておきましょう。

樹木葬の検討から埋葬までの流れ

樹木葬を検討した結果、実際に契約して、最終的に遺骨を埋葬するまでの流れをまとめてみました。

樹木葬検討の際、みなさんの参考になれば幸いです。

①樹木葬を行っている霊園を探す 交通手段、現在の住所地からの利便性などを考慮して候補を探しましょう

複数の候補があった方が検討する時にも便利なのでぜひそうしてください

子どもたちに管理を委ねる場合は、子どもたちの住所地からの利便性も考慮する

現地を見学したり、維持管理の範囲を確認することは必要不可欠です

②費用を確認する

納骨可能な数、永代使用料、管理料、その他必要な費用を確認します

納骨可能な数は、霊園によってルールが決まっているので必ず確認します

③どの世代まで利用するかを決める

子どもたちの世代まで使うとなれば、納骨すべき数も変わってきます

子どもたちを交えて相談は必須です

④霊園と契約

契約内容のうち、負担すべき費用面や管理すべき場所の範疇などは、霊園の管理者と必ず確認しておくこと

契約書に定められている場合、疑義が生じる場合は必ず契約前に確認をしましょう

⑤逝去・火葬・改葬

火葬直後、火葬場で交付される「埋葬許可書」を必ず保管すること

墓じまいをした遺骨を納めたい場合は、今のお墓がある自治体へ「改葬許可」を申請し、その許可(改葬許可書)を埋葬許可書の代わりとして用意すること

⑥埋葬

「埋葬許可書」を霊園管理者に提出し、指示された方法により埋葬します

自然葬の場合は、不要になった骨壺があればその処分を行います

表にまとめてみると、意外と手間のかかる場合もありそうに見えますね。

特に、墓じまいをして遺骨を移動する場合の「改葬」は、新しいお墓ではなく、今使っているお墓のある自治体から許可をもらわないといけないので、その自治体が遠方にある場合は手続きに時間がかかると思ってあらかじめ準備する必要があります。

あと、樹木葬は人気の高いお墓なので、欲しい時に空いている場所がない場合も大いに考えられます。

誰だって、将来的にお墓が必要なのは同じですから、みんなが元気なうちから検討をして契約しておいても、決して遅くはありません。

樹木葬を選ぶ際の注意点

樹木葬を選ぶ際の注意点

では、みなさんが実際に樹木葬を選ぶときに注意しておいて欲しい部分を、ピックアップしてご紹介します。

この点をおさえておけば、みなさんの樹木葬選びも少しはスムーズにいくのではないでしょうか。

身内の理解を得る

樹木葬は、最近登場した新しいスタイルの埋葬方法なので、親族の中からは理解が得られえない場合があるでしょう。

特に、あなたの家が「本家」などと呼ばれるような場合、あなたの振る舞いが一族に影響を及ぼすなどと、理解に苦しむ論理を投げつけてくる身内だっているでしょう。

その場合、冷静に「将来的に無縁墓にすることを防ぐ」「両親の意向」など、論理的に正当な主張をしておき、感情論とは一線を画して対応した方がいいでしょう。

両親と自分たちとの価値観を共有する

両親は樹木葬にして欲しいと思っていても、自分たちはそうではない。あるいはその逆だってあり得るでしょう。

お墓を持つ以上、両親が自分たちをどのように供養して欲しいかなど、供養に対する「価値観」は、やはり関わる人たちみんなで共有しておきたいものです。

なかなかこの手の価値観は共有が難しいですが、あえて優先順位をつけるとすれば、お墓の管理を託される若い世代の価値観を優先する方がスムーズだと思います。

若い世代の価値観を主張することで、両親の反対はあるかもしれません。

ですが「無縁墓になるよりは」などと、想定されるトラブルを伝え理解を求める方がいいでしょう。

追加費用の有無

霊園によっては、さまざまな理由をつけて追加費用の支出を求めてくることがあります。

例えば、関係ないのに「本堂の修繕費用」などを求めてくる寺院も実際にあるようです。

この場合、その寺院の境内に樹木葬墓地がある場合はまだ納得がいくものの、檀家でもない墓地使用者に根拠のない費用請求をしてくる場合は、消費者生活センターなどに相談して対処しましょう。

これ以外にも、破損した施設の修繕費用などを請求される場合もありますが、その際に法外な費用を請求されたり、根拠が不明瞭な請求をされる場合もあるので注意が必要です。

そもそも、墓地購入時の契約書の定めにない費用請求は無効です。

根拠のない請求であることを立証するために、墓地購入時の書類や領収書は必ず保管しておきましょう。

まとめ

樹木葬は、建立に必要な費用が安価なだけがメリットではありません。

これから少子化社会がどんどん進展する中、寺院が永代供養を請け負ってくれれば、子孫にお墓の管理で負担をかけないようにすることができるなど、無縁墓にならない供養を保証してもらえるのも大きなメリットです。

墓地を必要とする側にとって、墓石のある墓地は購入時に高額の費用が必要ですが、樹木葬の場合は比較的低価格でお墓を手に入れやすいので、そのニーズに対応すべく、霊園側もどんどん樹木葬を導入し始めています。

何より、霊園を管理する側も、無縁墓がどんどん増えて管理に手間がかかってしまうより、樹木葬のように人々が求めやすいお墓を提供する方が安心して霊園も運営できますし、なにより人気が高いのですぐ売れてしまうという「ビジネスライク」な考え方もできるでしょう。

そのため、今後も樹木葬墓地は増加することは間違いありません。

特に、和歌山県は大阪府という人口の多い地域に接していますから、県外の住民が和歌山県内で樹木葬を希望する流れも加速することでしょう。

それほど、樹木葬のメリットは世間のニーズにうまくマッチしているとも言えるわけです。

みなさんがこれからお墓を検討される場合は、ぜひ樹木葬墓地も検討の対象にされてはいかがでしょうか。

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